
卓球の試合中にラケットでボールを二度打ちしてしまうことがある。この行為が反則に当たるかどうかは、意外と知られていないルールのひとつだ。試合中にこのような状況が起きても正しく対応できるよう、ルールをしっかり理解しておきたい。
基本的に、卓球ではボールを一度の打球動作で打つことがルールとされている。そのため、明らかに意図的に二度打ちをした場合は反則となり、相手にポイントが与えられる。このルールは、プレーの公平性を保つために設けられており、意図的に二度打ちを行うことで有利な状況を作り出すことを防いでいるわけだ。
しかし、ボールがラケットやラケットを持った手に2回当たったとしても、それがひとつのスムーズな動作の中で起きた場合は反則にはならない。たとえば、ボールがラケットの表面に跳ね返った後、自然にラケットを持つ手に触れた場合などはプレーが続行される。このような状況では「意図的でない」と判断されるため、ルール上問題ないとされるのだ。
一方で、ラケットのエッジや台にボールが当たった後に二度打ちが発生するケースもある。この場合でも、スムーズな動作内であれば反則にはならないが、二度打ちが明らかにプレーを有利にしたと審判が判断した場合、反則とみなされることがある。したがって、状況に応じて審判の裁量が大きく関与する部分でもある。
つまるところ、卓球のルールでは二度打ちそのものが必ずしも反則とされるわけではない。スムーズな動作内で発生した場合は許容されるが、意図的または不公平と判断される二度打ちは反則になる。選手としては、日頃から自然な打球動作を身につけ、不要なトラブルを防ぐことが重要なのだ。
「ラケットでボールを二度打ちしても、意図的でなくスムーズな動作の中で起きた場合は反則にならない」ということがわかって頂けましたか?
ちなみに、試合中の二度打ちが気になる方は、打球のタイミングやフォームを見直す練習がおすすめです。また、ラケットのエッジや台にボールが当たる特殊な状況に慣れておくことで、試合中でも冷静に対応できるようになりますよ!