ループドライブは、強力なトップスピンをかけて相手を圧倒する攻撃的な技術である。この技術を最大限に活かすためには、適切なラバーの選択が重要となる。以下に、ループドライブに適したラバーを選ぶ際のポイントを紹介する。

 

1. スピン性能の高さ

ループドライブでは、ボールに強い回転をかけることが求められる。そのため、トップシート（表面）が粘着性のあるラバーや、グリップ力の高いラバーが適している。例えば、中国製の粘着性ラバーは、強力なスピンを生み出すことで知られている。

 

2. スポンジの硬度

一般的に、硬めのスポンジを持つラバーは、強い打球時にエネルギーを効率的に伝達し、高速でスピンの効いたボールを打ちやすい。一方、柔らかめのスポンジは、コントロール性が高く、安定したプレーをサポートする。自身のプレースタイルや好みに合わせて、適切な硬度を選ぶことが重要である。

 

3. ラバーの厚さ

厚めのラバー（2.0mm以上）は、攻撃的なプレーに適しており、特にループドライブの際に威力を発揮する。ただし、厚すぎるとコントロールが難しくなるため、バランスを考慮する必要がある。

 

4. メーカーやモデルの選択

各メーカーから多種多様なラバーが販売されており、それぞれ特性が異なる。例えば、Andro社のRasantシリーズは、スピン性能とスピードのバランスが良いと評価されている。また、Xiom社のJ&H X50は、バックハンドでの使用において高い評価を得ているが、フォアハンドでのループドライブにも適している可能性がある。

 

5. プレースタイルとの適合性

自身が前陣速攻型、中陣オールラウンド型、後陣カット主戦型など、どのプレースタイルであるかによって、最適なラバーは変わってくる。ループドライブを多用する選手は、スピン性能とスピードのバランスが取れたラバーを選ぶと良い。

 

 

これらのポイントを考慮し、自分の技術や戦術に最も適したラバーを選択することで、ループドライブの効果を最大限に引き出すことができる。実際に試打を行い、フィーリングを確かめることも重要である。

 

このように、ループドライブに最適なラバーを選ぶ際には、スピン性能、スポンジの硬度、ラバーの厚さ、メーカーやモデルの特性、そして自身のプレースタイルを総合的に考慮することが重要なのである。