異質攻守型とは、フォアとバックで異なる性質のラバーを使用し、相手に多彩な変化を与えるプレースタイルである。この戦型が得意とする相手や、逆に苦手とする相手について考えてみよう。

 

得意な戦型

異質攻守型は、相手のリズムを崩すことが得意であり、特に以下の戦型に対して有利に戦えることが多い。

 

1. ドライブ主戦型

ドライブ主戦型の選手は、強力なトップスピン攻撃を主体とするが、異質攻守型の変化球やブロックにより、リズムを狂わされやすい。多彩な変化で相手のミスを誘発し、主導権を握ることが可能である。

 

2. 前陣速攻型

前陣速攻型の選手は、速いテンポでの攻撃を得意とするが、異質攻守型の変化や緩急に対応しきれず、ミスを誘発することがある。特に、回転の変化やナックルボールで相手のタイミングを外す戦術が有効である。

 

苦手な戦型

一方で、異質攻守型が苦手とする戦型も存在する。

 

1. カット主戦型

カット主戦型の選手は、守備的なプレーで相手のミスを誘うスタイルであり、異質攻守型の変化球に対しても安定した返球が可能である。長いラリーが続くと、異質攻守型の攻撃パターンが見破られやすくなり、不利な展開になることがある。

 

2. オールラウンド型

オールラウンド型の選手は、攻守のバランスが取れており、異質攻守型の多彩な変化にも柔軟に対応できる。特に、相手のプレースタイルに合わせて戦術を変えることができるため、異質攻守型の選手にとっては攻略が一筋縄ではいかない相手となる。

 

 

このように、異質攻守型は特定の戦型に対して強みを発揮する一方、他の戦型に対しては苦戦することもある。自分のプレースタイルを理解し、相手の戦型に応じた戦術を練ることが、勝利への鍵となるだろう。

 

つまるところ、異質攻守型が得意とするのはドライブ主戦型や前陣速攻型であり、苦手とするのはカット主戦型やオールラウンド型なのである。