中国式ペンホルダー、通称「中ペン」は、シェークハンドとペンホルダーの利点を兼ね備えたスタイルだ。しかし、特有の弱点も存在し、それを突くことで効果的な対策が可能となる。

 

中ペンの主な弱点

中ペンの選手は、以下のような弱点を持つことが多い。

 

バックハンドの制約

中ペンはバックハンドの攻撃力がシェークハンドに比べて劣る傾向がある。特に、裏面打法を習得していない選手は、バック側での強打が難しい。

 

フォアハンドへの依存

フォアハンドに頼るプレースタイルが多く、フォア側への移動が頻繁になるため、逆サイドが手薄になることがある。

 

台上技術の限界

台上での細かな技術は得意とされるが、速いテンポのラリーや広角への攻撃に対しては対応が遅れる場合がある。

 

中ペン攻略のための戦術

これらの弱点を突くための具体的な戦術を以下に紹介する。

 

バックサイドへの集中的な攻撃

中ペンのバックハンド側にボールを集めることで、相手の弱点を突くことができる。特に、深いバックサイドへのロングボールや速いドライブは効果的だ。

 

フォアからバックへの揺さぶり

フォアサイドにボールを送り、相手がフォアハンドで対応した直後にバックサイドへ速いボールを送ることで、相手のフットワークを乱し、ミスを誘発できる。

 

速いテンポのラリー展開

テンポの速いラリーや連続攻撃でプレッシャーをかけることで、中ペン選手の対応力を試すことができる。特に、速攻や速いドライブの連打は有効だ。

 

サービスとレシーブでの工夫

サービスやレシーブでも中ペンの弱点を突くことが可能である。

 

バックサイドへのロングサービス

相手のバックサイド深くに速いロングサービスを送ることで、相手のレシーブを制限し、攻撃の主導権を握ることができる。

 

台上での速い攻撃

短いサービスやツッツキから、速いフリックやチキータで先手を取ることで、相手の台上技術を封じ込めることができる。

 

このように、中ペンの弱点を理解し、適切な戦術を用いることで、効果的な対策が可能となる。相手のプレースタイルを観察し、柔軟に戦術を組み立てることが重要である。