ペンホルダーは、ペンを持つようにラケットを握る独特なスタイルで、フォアハンドを活かした攻撃的なプレーや台上での繊細な技術が特徴的だ。このグリップのメリットとデメリットを詳しく見てみよう。

 

メリット

1. フォアハンドの攻撃力が高い

ペンホルダーはフォアハンドを主体としたプレーが得意で、体全体を使ったスイングで強力なショットを打てる。特に、回り込みからのフォアハンド攻撃は圧倒的な破壊力を持つ。

 

2. 手首を活かした繊細な台上技術

手首の可動域が広いため、ネット際でのフリックやドロップショットなどの台上プレーがやりやすい。相手を揺さぶる多彩なプレーが可能なのはペンホルダーの大きな利点だ。

 

3. 直感的な操作性

ラケットを握る感覚が直感的で、細かな動きを行いやすい。特に、初心者でもラケットを扱いやすいと感じることが多い。

 

4. 個性的で目立つスタイル

現代卓球ではシェークハンドが主流となっているため、ペンホルダーの選手は少数派となっている。このため、個性や独自性を表現できる点で魅力的だ。

 

デメリット

1. バックハンドの弱点

ペンホルダーは構造上、バックハンドでの攻撃が難しく、守備も安定しない場合がある。この弱点を補うために裏面打法（RPB）が普及しているが、技術習得には時間がかかる。

 

2. 体力の消耗が大きい

フォアハンドを多用するため、動きが大きくなりやすく、長い試合では体力を消耗しやすい。

 

3. 戦術の選択肢が限られる

シェークハンドに比べて、攻撃と守備のバランスを取ることが難しく、特に現代卓球で重視されるバックハンド主体のプレーには対応しづらい。

 

4. 用具の選択肢が少ない

シェークハンドに比べてペンホルダー用のラケットやラバーの種類が少なく、選択肢が限られることがデメリットとなる。

 

 

つまるところ、ペンホルダーのメリットとデメリットは、フォアハンドの圧倒的な攻撃力と手首を活かした繊細な技術が魅力である一方、バックハンドや体力の課題、用具選びの制約が挙げられるのだ。