
卓球の粒高ラバーは、独特の変化をもたらす用具として多くの選手に愛用されている。しかし、このラバーにも国際卓球連盟(ITTF)による明確な規定があり、これを超えたものは公式戦で使用が禁止される。具体的なルールをしっかり把握しておくことが大切だ。
粒高ラバーとは、ラバー表面に小さな突起(粒)が多数並んでいる特殊なラバーのことだ。この粒の高さが最大2.0ミリメートルまでと規定されている。これには、粒の直径と高さの比率(Aspect Ratio)が重要なポイントとなる。ITTFのルールでは、この比率が0.89以下でなければならないと定められており、これを超えるラバーは公式試合では使用できない。
粒高ラバーが禁止される理由の多くは、相手にとって極端に予測しづらい変化を生じさせることにある。特に、粒の高さが規定を超えると、ラケットに当たったボールの軌道が非常に不規則になり、フェアプレーの観点から問題視されるわけだ。また、過去には意図的に規定を超えるラバーを作り、不正に使用したケースが問題となったため、現在では規定がより厳しく管理されている。
粒高ラバーを使用する際には、ITTFの承認マークがある製品を選ぶことが基本だ。また、ラバーの劣化や改造もルール違反となるため、練習中や試合前にはラバーの状態をしっかり確認しておくことが重要である。劣化したラバーは規定内でも試合で使用できなくなる場合があるため、必要に応じて定期的に新しいラバーに交換することを心がけたい。
つまるところ、粒高ラバーはその特性を生かした戦術の幅を広げる一方で、厳密な規定の中で使用しなければならない道具だ。規定を守った適切なラバーを選び、試合でその性能を最大限に引き出したいところだ。
「粒高ラバーの高さは最大2.0ミリまで、直径との比率は0.89以下と規定されている」ということがわかって頂けましたか?
ちなみに、粒高ラバーの性能を最大限に活かすには、使い方に応じた技術を習得することが大切です。特に、相手の回転を利用したカウンター技術や、粒高特有のボールの変化をコントロールする練習を取り入れると、試合での実用性がぐっと高まりますよ!